おはようございます!
今回ご紹介するのは、福岡県朝倉市の「恵蘇(えそ)八幡神社」さんです。
朝倉市の観光名所「三連水車」から大分方面に向かう途中に神社はあります。
とっても大きな石の鳥居があって、そこをくぐると空に上っていくような石段の参道が。
石段を上り終えたら、立派な赤いご社殿が見えます。
恵蘇八幡神社の創建は661年。
朝鮮百済を救済するため、武運長久を祈願して、宇佐神宮から応神天皇の御霊を勧請して建立されました。
現在の神社のご祭神は
●斉明天皇
●天智天皇
●天武天皇
の三柱をお祀りされています。
拝殿の鈴が下がる天井には、干支版がありますね。
拝殿から本殿に繋がるご社殿の造りも美しくて、思わずゆっくり眺めてしまいました。
そしてご社殿の斜め向かいにあるものが、ものすごく気になる!!
階段状になったタンスの上に、ブロンズの龍が乗っている!?
と思ったら、これは「漏刻」といわれるものなのだそう。
神社のご祭神でもある天武天皇が、671年に水時計の漏刻をつくり、人々に時を知らせたのだとか。
恵蘇八幡神社の漏刻は、4個の桶を段違いに並べています。
第一の壺に水を注ぐと、管を通って一番下の壺に流れ込み、壺に水が溜まると矢が浮き上がって、時を示す目盛りが読めるようになるそうです。
毎年6月10日の時の記念日には、神社で式典が行われています。
ここは、“時の聖地”なのですね。
そしてご社殿の右手には、大きな石の鳥居が。
この鳥居をくぐると、長い石段が上までずっと続いています。
途中、眺めのいいスポットに辿り着きました。
雄大に流れる筑後川ですね。
この景色を後にして少し階段を上ると、見えてきました。
こちらは「木の丸殿跡」です。
百済救済のために朝倉橘広庭宮にかえられた斉明天皇は、長旅の疲労と病気により崩御。
後の天智天皇である中大兄皇子が、母の御遺骸を朝倉山上(御稜山)にて一時納め、御稜山の山腹(この神社の境内)に木皮のついた丸木で忌み殿を建てて喪に服されました。
これが「木の丸殿」であり、その跡を見ることができるのです。
恵蘇八幡神社は、歴史の大きな舞台になっているんですね。
そんな神社の境内には、他にも見どころがあります。
とにかく大きなこの楠は、推定樹齢300年以上!!
県指定の天然記念物です。
また境内には、恵蘇宿天満宮や愛宕社などの摂社・末社もありました。
境内を見回っていると思わず長居してしまいますが、最後は社務所にてご朱印をいただきます。
神社のお名前の横に、「木ノ丸殿」と書かれていますね!
時の聖地、斉明天皇と天武天皇ゆかりの地。
歴史好きにはたまらない恵蘇八幡神社に、是非ともお参りされてみてください。
《恵蘇八幡神社》
福岡県朝倉市山田166