こんにちは!
今回ご紹介するのは、福岡県朝倉市林田の「美奈宜(みなぎ)神社」さんです。
美奈宜神社さんは、住宅地の中にあって、オープンで親しみやすい雰囲気の神社。
境内には大きな木が沢山あり、特にイチョウの木が見事で、秋の紅葉時期はとてもキレイなのだとか。
ご神門の手前と、ご社殿の手前には狛犬が。
どちらも隆々とした筋肉質ですね。
境内で最初に目を引くのが、こちらのご神門です。
(写真は中から外に向かって撮影した門の様子)
鮮やかな赤色の門は、忠臣蔵の討ち入りの年(1702年)に修復されたものなのだとか。
そしてこちらがご社殿。
立派な佇まいですね。
美奈宜神社さんの創建は古く、730年と伝わっています。
聖武天皇の勅命によって勅使が参向され、全国8万社あるなかの、わずか285社しかない名神大社に選ばれています。
延喜式にもその名前が記されているという、由緒ある神社です。
さらに時代を遡れば、奈良時代後期の言い伝えによると、神功皇后が羽白熊鷲を征討し、蜷貝で城をつくった地ともいわれています。
いにしえから歴史の舞台として注目されてきた聖地なんですね。
主祭神は
●素戔嗚尊(すさのおのみこと)
●大己貴命(おおなむちのみこと)
●事代主命(ことしろぬしのみこと)
特に、“縁結び”の神として名高く、厚く信仰されているそうです。
拝殿にお参りした後は、境内を巡ってみます。
拝殿の右手にある小さな祠は、「淡島神社」です。
“淡島さま”としても信仰を集めているこちらの神さまは、安産や婦人病平癒のご利益がいただけるのだとか。
その淡島さまの横には、大きな2本のクスノキが!
こちらは「夫婦楠」といわれる神社のご神木です。
樹齢500年ともいわれるクスノキは、50年前に落雷にあったそうですが、その後で復活したことから「復縁のパワースポット」としても信じられているそう。
また雷が落ちた木には雷神様が宿るといわれていて、勝負運のご利益もいただけるそうですよ。
さらに奥に進むと、小さな祠がズラリと並んだエリアがありました。
こちらは「式内十社」といい、平安時代に筑前国延喜式内者として美奈宜神社と同格の10社(宗像大社・織幡神社・筥崎宮・住吉神社・志賀海神社・志登神社・筑紫神社・竈門神社・麻手良布神社・大己貴神社)をお祀りされているのだとか。
ここでお参りしたら、10社の神社にお参りしたのと同じご利益がいただけるそうですよ!
これは見逃せませんね。
そして、美奈宜神社さんの大きな特徴といえば、こちら「白峯神社」です。
ご祭神は、なんと日本三大怨霊の一人、崇徳天皇をお祀りしてあります。
ご神徳は、「悪縁切り」です。
日本では、恐ろしい怨霊であってもきちんとお祀りすることによって、その強い力をいただくという信仰があります。
この白峯神社は、まさしくそんな負のパワーを正に転じるタイプの神社なんですね。
美奈宜神社の主祭神が“良縁結びの神”である一方で、“悪縁切り”の神さまも同じ境内におられるのが興味深いです!
実際に、人間関係の悪縁切りはもちろん、ギャンブルなど悪習慣などを断ち切るのにもご利益がいただけるそうで、正式参拝の後に願いが叶ったとお礼参りに来られる方もいらっしゃるのだとか。
まずは悪縁を切って、良縁を結ぶという流れでお参りするのもいいかもしれませんね。
そんな美奈宜神社さんでは、社務所にてご朱印をいただくことができます。
神社のお名前は扁額の文字を起こしたものになっているそうですよ。
前回ご紹介したように、オリジナルのご朱印帳もあるので、是非いただいてくださいね。
https://goshuin-blog.com/area/fukuoka/post-4110/
《美奈宜神社》
福岡県朝倉市林田210